自由診療とは
健康保険が適用されない医療行為のことを自由診療といいます。具体的には、健康診断を目的とした各種検査(人間ドック)の受診、美容を主な目的とした診療、厚生労働省が承認していない治療や薬物を使用する等が対象とされ、これらにかかる診察、検査、治療等の費用につきましては全額自己負担となります。
当院で行っている自由診療は次の通りです。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは
皮膚に化学薬品を塗布していき、皮膚の表面を薄く剥がしていくという施術になります。その際に表皮に蓄積した古い角質は取り除かれるようになります。そもそも皮膚は常に新陳代謝をしており、これをターンオーバーと言います。それは約6週間の周期で繰り返されるのですが、何らかの原因(不摂生な生活習慣(睡眠不足、栄養不足、精神的なストレス、無理なダイエット 等)、不適切なスキンケア、紫外線の影響、肌の乾燥 など)で乱れるなどすれば、古い角質が表皮に溜まるなどして、新しい角質が作られにくくなります。これが、ニキビ、小じわ、肌のくすみといった原因にもつながっていくのです。
そのためケミカルピーリングによって、古い角質を除去することができれば、肌のターンオーバーが正常化しやすくなります。なお使用するピーリング剤については、種類がいくつかあります。当院では、サリチル酸マクロゴール、ミックスピール、ミックスピールマヌカマイルドの3つのタイプをご用意しております。それぞれの特徴は次の通りです。
サリチル酸マクロゴール
サリチル酸マクロゴールとは
主成分がサリチル酸の薬剤になります。このサリチル酸マクロゴールは、ベビーピールとも呼ばれ、施術の副作用でみられることのある皮膚の赤みや痛み等の症状というのが、ほかのピーリング剤と比べると出にくいとされています。サリチル酸には、角質の軟化のほか、溶解させる作用もあるとしています。これがニキビや毛穴の詰まりを改善させ、コラーゲンの産生も促進していきます。さらに皮膚のターンオーバーも正常化していくので、くすみについても解消しやすくなります。
ミックスピール
ミックスピールとは
サリチル酸をはじめ、乳酸やグリコール酸も含まれるピーリング剤になります。サリチル酸には、角質の軟化や溶解の作用が働くようになります。またグリコール酸には、ニキビの原因でもあるアクネ桿菌などを抑制する効果があります。さらに乳酸には、角質層(表皮の一番外側にある層)に含まれるセラミド(潤い成分とも呼ばれる)を増やすとされ、保湿作用が働くようになるとしています。上記の効果を期待される方にお勧めのピーリングになります。
ミックスピールマヌカマイルド
ミックスピールマヌカマイルドとは
上記のミックスピールにマヌカハニー(はちみつエキス)を加えたピーリング剤になります。マヌカハニーには、メチルグリオキサールと呼ばれる成分が含まれるのですが、これには抗菌作用や殺菌作用があるとされています。さらに保湿作用、シーリング作用(創傷治癒効果)も働くとしています。当院では、酸濃度約26%のミックスピールマヌカマイルドのピーリング剤を使用しています。なお同ピーリング剤の使用を希望されても、はちみつアレルギーやハチアレルギーのある方については使用できません。別のピーリング剤による施術を勧めています。
施術の流れ
施術に関してですが、薬剤(サリチル酸マクロゴール 等)を顔の皮膚全体に塗布していきます。施術中はピリピリした刺激を感じることはあります。施術時間は20~30分程度です。なお古い角質が剥がれた後は、皮膚のバリア機能は弱まっていますので、肌を保護するためのケアが必要となります。また回数に関してですが、1回でも効果を感じられることもありますが、多くは1ヵ月に1回の間隔で5回程度通院されることで実感されるようになります。
副作用について
なお副作用に関してですが、施術後に皮膚に赤みが残ることがあります。その状態が強ければ色素沈着が起こることもあり、また肌が乾燥するということもあります。そのため、施術後は、敏感になっている肌が日焼けしないように紫外線対策を行う、保湿を十分にするなどのスキンケアも欠かさないようにして下さい。
ケミカルピーリングによる施術を受けられない方
以下の症状や体質がある、該当する薬剤を使用されているという方は、ケミカルピーリングによる施術は受けられません。あらかじめ、ご了承下さい。
- 妊娠中もしくは、授乳中の方
- 日焼けの予防対策が困難な方、施術の前後に日焼けをされる予定のある方
- サリチル酸を使用することでアレルギー反応(アスピリン喘息 等)がみられる方
- レチノイドを服用、およびレチノイドの外用薬を使用している方
- ケロイド体質にある方
- ヘルペス、あるいは細菌や真菌による感染の症状が施術部位にある方
- 化粧品を使用するとかぶれることが多い方
- 施術部位に痛み、かゆみがみられる など
- ディフェリンゲル(アダパレン)、ベピオゲル、べピオローション、エピデュオゲルを使用されている方は、少なくとも施術の前後3日間はこれら薬剤の使用を控えて下さい。